【完】禁断の恋〜好きと気づくとき〜
私が痛そうに頬を抑えているにも関わらず、先輩はまた拳を振り上げた。



殴られる──。



とっさに目をつぶるけど、いつまでも痛みを感じない。



恐る恐る目を開けると。



「──お前ら、やめろ」



………っ!?



目の前には茶髪の先輩の振り上げた腕を掴んでいる男の人の姿。



金髪に近い髪の色をしていて、キリッとした大きな瞳はかっこよさを引き立てている。



一言で言うと、“美男子”。



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