【完】禁断の恋〜好きと気づくとき〜
「…なっ…宏樹(ヒロキ)!?」



茶髪の先輩は、その美男子を宏樹と呼んだ。



「後輩を虐めるとか、幼稚いぜ?恥ずかしくないのか?」



宏樹さんは、チラッと私を見た。



ドキッ。



クールそうな表情に、一瞬胸が高鳴った。



「だって…この子が悪いのよ!?」



「…自分の好きな男と知らない女が仲良くしてるからって、彼女でもないのにとやかく言う権利ないだろ」


口調はかなり冷たいけど、この人の言ってることは誠実だった。

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