【完】禁断の恋〜好きと気づくとき〜
「…あっ、はい!」



宏樹さんは俯いている先輩たちを無視して、私の腕を掴み保健室へ連れていってくれた。



ガラッ。



「先生は…いないみたいだな」



宏樹さんは近くにあったガーゼに、びんの中に入っている薬をつけて私の左頬に当ててくれた。



宏樹さんは、こういうことに慣れてるのかな。



保健室の仕組みとか全てわかっているみたいだ。



「痛っ……」



「大丈夫か?」



痛みがじわじわと広がっていく。


< 104 / 317 >

この作品をシェア

pagetop