【完】禁断の恋〜好きと気づくとき〜
休み時間。



「ねぇ、ちょっといい?」


鈴香と学食で昼ご飯を済ませて、教室へ戻ろうとしたとき。


二人組の女子生徒たちが私たちを呼び止めた。



「…何ですか?」



上靴の色が緑だから2年生だろうか。



1年生は赤だから。



「あなただけ、ちょっと来てくれない?」



そう言って茶髪の先輩が、私の肩を引き寄せた。



「…え?私ですか?」



「ええそうよ」



───怖い。



直感でそう思った。

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