【完】禁断の恋〜好きと気づくとき〜
「…あなたがいけないのよ?江川くんの心を奪ったから」



そう言った茶髪の先輩の目が、ギラリと私を捉える。


「……っ」



怖くて声も出ない。



これってもしかして、やばい状況?



しかもこの人たちは何を言っているんだろう。



心を奪った?



佳祐の心を?



…………私が?



ただのいとこなのに、妙な勘ぐりはやめてほしい。



「…もう、二度と江川くんに近寄らないって約束して?」



…………は?

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