【完】禁断の恋〜好きと気づくとき〜
“江川くん”……



佳祐のことだ。



「…はい、まぁ」



仲良いって程でもないと思うけど。



でも今日会ったばかりのこの人たちにいちいち説明するのも、面倒くさい。



「…近寄らないで」



先輩たちの目が鋭く光った。



「…ぇ」



「ただのいとこでしょ?だから必要以上にベタベタくっつかないでくれる?

江川くんのこと好きな女の子はたくさんいるのよ」



先輩たちは私を壁際に追い詰めた。



「ちょ、やめてください」


私は冷静を装いながら、先輩たちに頼む。

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