私はヴァンパイアに恋をした…




連れて来られた先は

屋上のようだ。



「…どうしたんだよ。」


「なんでもないです…」


リナリエ君は不安そうな顔を
しながら

私の顔を覗いている。



「…なぁ。」

「何でもないって言ってるでしょ!!」



リナリエ君が優しく聞いてくれているのに、


私は…


やっぱり私はバカだ…。



「お前、ファーストキスなんだろう?

そんなに嫌がるってことは…」



お見通しだ…

なんか複雑だな…。



私は1番気になることを

聞いてみることにした。




「あの…

花嫁ってなんですか?」



「言葉通りだ。あとは

俺の食事?」



「食事を作れって事ですか?」


それしか頭にない私は

次の言葉で驚いた。



「お前が俺の食事。」



「えっ!!?

私、食べられちゃうの!?」


突然の恐怖に
後ずさることしかできない。


「勘違いするな。

俺はお前を殺さない。

お前は俺のお気に入りだからな」



私の頭は?ばっかりだ。

一体何なのかわからない。






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