私はヴァンパイアに恋をした…



「…なぁ。」


「えっ…?」



さっきまで5mくらい先にいたのに

今は私の目の前にいる。



一瞬でここまで!?





「俺の秘密知りたくない?」


「…ひ…秘密……?」




そう言ってリナリエ君は

私の顎を片手で持って
クイッと上げる。




目と目が合う。


吸い込まれそうな緑色の瞳。


クラクラしそうなくらい
甘ったるい香。


目を塞ぎたくなるような
整った綺麗な顔。



すべてが私を狂わせる。




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