ハルジオン。
「あのな、やれ消えるだの死ぬだの、ガキのくせに人生達観したようなこと言ってんじゃねーつーの」

「言い出したのはそっちだろ!」

「あー!うるせえうるせえ。もう止めだヤメ。気が滅入る」

「……ちょ」

おもむろに腰を上げた達也を、ふくれっ面のアキトが見上げる。

達也は少年の頭を拳で小突き、そのまま振り向きもせずに、

「行くぞお」

とだけ言って歩き出した。

< 115 / 339 >

この作品をシェア

pagetop