ハルジオン。
「いいのかよ?」

指輪を靖之に投げ返し、達也が憮然とした顔で腕を組む。

「うん」

「なんで?」

「いいんだ。ホントに。最初から玉砕覚悟で呼び出したんだ。それに」

靖之は一度言葉を切り、達也を見てニコリと微笑んだ。

「僕は、ゆりちゃんと同じくらい、たっちゃんのことが好きだから」

「は?」

「あ。誤解しないでよ」

「当たり前だ」

バカが、と達也が肩をすくめる。

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