AVENTURE -君の名前を教えて-
「どうしたんだ?」

少し離れた場所で声がした。
その声の主を見て、周りの子たちがざわついた。

「え、あれってあの子の元カレよね?」

「そうだよ、だって、今あっちの子と付き合ってるのって…」

ざわざわと周囲がざわつきはじめる。
アヤはすぐにそれを察知すると、踵を返して、今度は現れた元カレのところへと歩いて行った。

周囲の子たちは、まるで誘導するかのように、元カレへの道をさっと開く。

「ちょ…アヤ!?」

私が呼ぶと、アヤハこっちを向いてにっこりとほほ笑み、ひらひらと手を振った。

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