泣かないで。
ごめんなさい。
ゴメンナサイ。
許されないのは、分かってる。
許さなくいい。
でも、もし私が一歩何か踏み出せたなら、
あなたも一歩踏み出してくれますか?
もしも、私があなたに会っていなければこんな想いを味あわなかったと思う。
あなたがいたから、私は強くなれる気がするんだ。
勇気をくれたんだ。
優しい言葉を言ってくれたんだ。
泣かないで、笑っていてくれたんだ。
「ごめんなさい・・・・・」
私は、教室に入る前に立ち止まった。
入るのが正直、怖くていやだった。
いじめられている実柚の方が辛いだろう。
なんで、いじめている方の私が苦しんでいるのだろう。
心行き詰らずに入れたのだろう。
いけない。
行けない。
「おはよ~」
ポンッ
「・・・・・っ」
私は誰かに声をかけられた。
「どうしたの? 止まっちゃって~」
顔を覗き込んできた。
それで誰か分かった。
「美月・・・」
美月は私と幼なじみ。
一番私のこと、良く知ってると思う。
小さいときから一緒で・・・・。
「優月がそんな暗い顔するなんて、珍しいねぇ」
「・・・美月。私、最低だよ」
「なんで?」
「・・・ううん」
「どうしたの」
優しい声。
私には、もったいなかった。
そんな優しい声、かけないで。