青春☆スレイヤー


「な、何故、って……」


三神は鎌を振り上げたままで、俺を警戒しているようだった。




「そんなデカい鎌…人間に振り下ろしたら、死んじゃうだろ!?」




ごく当たり前のことを言ったつもりだったが、三神はぎゅ…、と鎌を握りなおしただけ。




「おい…それ、降ろせよ…?危ねえし…」



て言うか、まずその鎌どこで手にいれたんだ?




法の基準なんて知らない俺にも分かるが、明らかな銃刀法違反。

しかも到底、細腕の女の子に振り回せるような重さではないだろう。



――謎だらけの三神に、また一つ謎。


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