涙の宝器~異空間前編
そうして、現世に侵入した運転手は、涼の心の電池である私と接触を計ったのだ。
「お聞きの通り、涼さんはすでに死んでいます。
本来であれば死んだ者は魂しか残っていないものですが、彼はライフエナジーの使用効果で肉体を保っています。
今から私とあなたが行う事を簡単に説明します」
「はい!」
「私はあの世界で顔が広いので、侵入に関しては問題はないのです。
しかし、彼を運び出してからとなると、常に各部所を脱出するには、侵入した時よりも時間がかかり危険が迫りくるでしょう」
「……………」