お伽話をキミに｡

｢…っ…｣


｢いったぁ…｣





何が起きたのかわからずとりあえず､上から落ちてきたそれに目を向ける｡



あれ?
俺､落ちてくる瞬間に何見たんだっけ?

えーっと､あれは…確か…




｢ご､ごめんなさいっ大丈夫ですか!?｣





俺の視線に気付いたのか､そいつは一瞬体を強ばらせたかと思うと､物凄い勢いで俺の上から飛び退いた｡


あ､そうだよ｡落ちてくる前にこの子見たんだよ｡



そうそう､この……





｢…………………｣






…………………天使じゃん｡