Re:
屋上の、給水タンクの足元から現れた彼

「オレの名前、知ってるの?」

寝起きなのか、彼は眠そうに体を伸ばしながら近づいてきた

しまった

とっさに名前を声に出してしまった

「あー・・さっきキョウちゃんが叫んでた、な。」

思い出しながら彼は僕の前にあぐらをかいて座る。

「……」

この人、なんでここにいるんだ?

そういえば昨日も授業の途中に学校を出てたし

さっきだって保健室には体調が悪いから寝てたわけでもなさそうだった

そんな

いろんなことをいっぺんに考えて、自分でまとめようとして

頭がパンクしそうだった
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