しあわせ色の恋~想いよ、永遠に~


「何でもかんでもおまえに報告すると思うなよ」


柊先輩が、顔だけ出して苦しそうに声を出した。


コウ先輩は、『んだよ~』とすねながら


「ソウちゃん。 その声セクシー」


と、両手の人差し指でクイクイと柊先輩を指していた。


「でも、美羽ちゃんをとられて、俺ちょっとヘコむ。狙ってたのになあ」


コウ先輩が口を尖らせながら言うと、今まで布団にくるまっていた柊先輩が急に飛び起きて、私の腕を引いて、ベッドに座らせた。


「おまえふざけんな。 手出したらぶっ殺す」


……うっ

心臓が……。

ヤバイヤバイ。 

口から出てくるよ。


「美羽はもう俺の女だ。 レオも、絶対手出すなよ」


先輩は、そう言って、私の肩を抱き寄せた。


ああ……。

私の魂が、昇天していく。






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