しあわせ色の恋~想いよ、永遠に~
「せ、先輩!!もっとゆっくり漕いで下さい!!」
私がどんなに叫んでも、全く聞く耳を持たない。
スピードを落とすどころか、立ち上がりどんどんスピードを上げて行く。
「お、落ちるーーっ!!」
私の大声が、通学する生徒の横を風とともに流れて行く。
壮吾のウエストにぴったりくっついて、固く目を閉じた。
1つもボタンをしめていない壮吾のブレザーが風になびき、何度か私の顔に当たる。
恐る恐るだけど目を開け、自転車を一生懸命漕ぐ壮吾を見上げた。
強い風に壮吾の金髪が大きく揺れていて。
横顔は、どこか誇らしげで、自信に満ち溢れていた。
私の視線に気づいた壮吾が、ちらりと私に視線を落とす。
笑ってくれる壮吾に、自然と笑みがこぼれた。