しあわせ色の恋~想いよ、永遠に~


壮吾と一緒に校内に入ると、通学路を走っていた時よりも周りの視線が私達に集中した。


壮吾の自転車の後ろに女が乗っているんだ。

そりゃ、注目するよね……。


ちょっと、怖い。


それなのに、この人ときたら


「おまえ、めっちゃ見られてんぞ。人気者だな」


と、やっぱりどこか抜けていて。ここまでくると、もう尊敬の域。


私が眉間にしわを寄せながら見ている事にも気付かない壮吾は、自転車のカゴから鞄を取り、私に笑みを向けた。


その時――。

壮吾の鞄の横ポケットから、何かが落ちた。小さなスケジュール帳のようだ。


スケジュール帳の角はすれていて、かなり使い込んでいるような感じ。


「何か、落ちましたよ」


地面にかがんでそれを取ろうとすると、横から、スイッと壮吾の腕が伸びてきた。



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