しあわせ色の恋~想いよ、永遠に~


「ドンマイ。 美羽」


私の体から、魂が抜けて行く。


あの子、完全に私をターゲットにしやがった。


私が一番運動音痴だって、あの一瞬で読み取ったんだろうね。さすが、スポーツ選手。

その洞察力に乾杯(完敗)。


「みんな、ごめんね……」


コートを出て、私達の為に応援に来てくれてたクラスメイトに頭を下げる。


心優しい皆は、


『あの子には敵わないって』とか

『よく頑張ったよ』なんて温かい言葉をかけてくれたけれど。


一回戦敗退って……。高校生初めての行事が……。




「はい。 お疲れさん」


肩を落とす私の視界に、紙パックのオレンジジュースが。


声の主を見上げ、口元だけでほほ笑む。


「ありがとうございます」


お礼を言って、壮吾からオレンジジュースを取ろうとした。


それなのに。


壮吾はなぜか、それをひょいと上に持ち上げて、私をかわした。


意味がわからず、眉をひそめる。



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