しあわせ色の恋~想いよ、永遠に~
「そっか」
「少しでもレオくんの抱えてるものを取り除けたらと思うんだけど、なかなか難しいよね」
私が言うと、日和は昼食のカレーをスプーンですくって、『そーだねー』と苦しそうに言った。
「私も何度か試みたんだけどね。全くダメだった。『コウに何か言われたのか』とか、『同情が一番嫌いだ』とか言われてね。小学校4年くらいから、ずっとこの調子」
え...?そんなに長く?
レオくんは、小学生のころからずっと自分を隠したままなの?
長い時間を共に過ごしている日和ですら、レオくんを変えられないなんて。
本人の前であんなにたんか切ったけど、本当に卒業するまでに笑ってもらえるようになるんだろうか。