しあわせ色の恋~想いよ、永遠に~


「私ね、実は美羽にちょっと期待してるんだ」


私は、え?と眉を上げる。


「今まで彼女を作ろうとしなかった柊先輩の心を動かした人だし」


そう言って、悪戯に笑う日和。


改めて言われると、恥ずかしくなる。

一生、この胸の高鳴りには慣れないかも。


「だからさ、もしかしたら、レオくんの心も変えられるんじゃないかと思ってさ」

「そうだったらいいんだけど」

「私ね、美羽にはそういう力があると思うんだ」


私はまた眉を上げる。


「人の心を、いい方向に動かせる力」


日和の言葉に目を丸めた私だけど、そう言って貰えたことがすごく嬉しくて、さっきとは違う胸の高鳴りに襲われた。


「買いかぶり過ぎ」


照れ隠しの為に、うどんを豪快にのどに流し込んだ。




< 131 / 400 >

この作品をシェア

pagetop