しあわせ色の恋~想いよ、永遠に~
「私ね、実は美羽にちょっと期待してるんだ」
私は、え?と眉を上げる。
「今まで彼女を作ろうとしなかった柊先輩の心を動かした人だし」
そう言って、悪戯に笑う日和。
改めて言われると、恥ずかしくなる。
一生、この胸の高鳴りには慣れないかも。
「だからさ、もしかしたら、レオくんの心も変えられるんじゃないかと思ってさ」
「そうだったらいいんだけど」
「私ね、美羽にはそういう力があると思うんだ」
私はまた眉を上げる。
「人の心を、いい方向に動かせる力」
日和の言葉に目を丸めた私だけど、そう言って貰えたことがすごく嬉しくて、さっきとは違う胸の高鳴りに襲われた。
「買いかぶり過ぎ」
照れ隠しの為に、うどんを豪快にのどに流し込んだ。