しあわせ色の恋~想いよ、永遠に~
……うっ。今、心臓掴まれた……。
壮吾はいつも、私の心臓をわしづかみしてかっさらっていく。
どんだけ自分勝手なんだ、と思う発言だけど、嬉しくてたまらない。
周りの女子とは、扱いが違うんだ。彼女だから、当たり前なんだけど。
「昨日どうだった? レオのヤツ」
うどんのお椀を私に差し出しながら壮吾が言った。
答える代りに、肩をすくめて苦笑する。
「まぁ、そうだろうなー。あいつ、なかなか手強いからな」
私の気分を和らげるように、壮吾が笑ってくれる。
壮吾の笑顔は、また頑張ろうって気分にしてくれる不思議な力があるんだ。
「そんな事より、美羽。明日、何も用事ねーだろ?」
突然言われた私は、ぽかんとしながら『うん』と頷いた。
「明日、13時に駅前で待ち合わせな」
どうして? そう聞く前に壮吾は立ち上がり『絶対来いよ』と念を押してコウ先輩と去って行った。
意味がわからない私は、眉間にしわを寄せて首を傾げ2人の背中を見送った。
「デートだよ、美羽」
コウ先輩がいなくなると急にテンションを取り戻した日和。
また身を乗り出してきて、目を輝かせている。
「デ、デート?」
思わず、声が上ずった。
「どこ行くんだろうね。とにかく、女の子らしい服装で行くんだよ」