しあわせ色の恋~想いよ、永遠に~


その時。

ガヤガヤと賑わう学食が、さらに騒がしくなった。


女子の黄色い声が、学食の入り口辺りから聞こえる。

その黄色い声を浴びている人物が移動すると、女子たちの眼差しも一緒に動いて。

徐々に、眼差しが私達の方へと向けられた。

それと同時に、人ごみの中から現れた人物。


「相変わらず人気者だね」


私がほほ笑むと、壮吾が私の横に座った。

コウ先輩は、日和の隣だ。日和の体が、コウ先輩を避けるように横に傾いている。


「うどん、うまそ」


壮吾が、私の食べているうどんをねだるように見てきた。


「壮吾も買ってきたら? おいしいよ」

「それが食いてー」

「え?」


私が壮吾を見上げた時には、おぼんごと壮吾にうどんをとられていた。


もちろん、それを見ていた壮吾のファンから次々に悲鳴が上がる。


「壮吾のファンが泣いてるよ」


耳打ちするように壮吾に言うと、


「関係ねーよ。ほっとけ。俺は、おまえのが食いてーんだから」




< 132 / 400 >

この作品をシェア

pagetop