しあわせ色の恋~想いよ、永遠に~


考えが浅はかだった。

レオくんの心の傷を癒したいと思っていたのに、こんな過去を聞かされると、実際何も言えなかった。


簡単に考え過ぎてた。

レオくんの傷の重みを、一度も考えた事がなかった。

R・E計画、なんて、そんな単純なものじゃなかった。

日和の言葉に苛立った私は、間違ってた。

日和が、正しかったんだ。


レオくん……。


辛い過去を言葉にさせてしまって。軽い言葉をかけてしまって、ごめんなさい。


知らず知らずのうちに、私の頬にはポロポロと涙が伝っていた。


やりどころのない、自分への怒りが、体をグルグルと回っている。


拳に力が入る。自分が、許せない。


『もう、俺に近づくな』


私には、レオくんのそばにいる資格なんて、ない...。



「ああ、そうだ」


自分への怒りで震える体を抑えていると、図書室の入り口でクルリとレオくんが振り返った。


「この際だから言っとくけど。壮吾。 あいつ、女いるよ」





< 168 / 400 >

この作品をシェア

pagetop