しあわせ色の恋~想いよ、永遠に~


そう言って、キレイな歯をみせてニッコリと笑った。


う、美しすぎる……その笑みは、卑怯だ。



「おらっ、レオも立て」


先輩は、また机に突っ伏そうとしていた茶髪の男を無理やり立ちあがらせると、


「さぁ、行こうか」


と、我が物顔で歩きだした。


「………」


無理矢理腕を引っ張られる茶髪も、めんどくさそうだ。







そんなこんなでやって来たのが、このファミレスだ。


ガヤガヤとランチタイムで賑やかな店内。


“ソウちゃん”こと柊先輩が提案した、『交流が深まる場所』とは、ここだった。


交流を深めるどころか、さっきから長い沈黙が続いている。


私の隣に座る日和は不機嫌そうだし、柊先輩と日和のお兄さんに挟まれて座っている茶髪男は、だるそうに欠伸の連発だし。


すごく居づらいんですけど……。




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