しあわせ色の恋~想いよ、永遠に~
「おい、壮吾」
この異様な空気を断ち切るように、日和のお兄さんが声を出した。
柊先輩は、手に持っていたオレンジジュースのグラスをテーブルに置いて、日和のお兄さんを覗き込む。
「どうにかしろよ、この空気」
「空気?」
「おまえが引っ張って来たんだろ?交流深めんじゃねーのかよ」
そうだよ。いきなりこの沈黙はきついんですけど……。
私、確実に浮いてる……。
柊先輩は、日和のお兄さんに言われてようやく場の盛り上げにかかった。
私、本当にここにいて大丈夫なのかな?
なんか……。不安……。
「んじゃ、自己紹介からいっとく?」