しあわせ色の恋~想いよ、永遠に~


「誰にも言ってねーから」

「………」

「コウにも。 日和ちゃんにも。だから、あいつらは、初めてだと思ってる」


初めてだと思ってる?

つまり、バレたくなくて隠していたって事?


小さい頃から一緒にいるコウ先輩にバレなかったって事は、それだけ慎重に付き合ってたって事?


それだけ、大切な存在だったの?


「もしかして、そんな事で泣いてたのか?」


そんなこと?

これを、“そんなこと”だなんて言うの?


「もう、あいつとは終わったの。今はもちろんおまえだけ。
わかるだろ? 俺がおまえをどれだけ好きかって」


ドクン――…。


ダメ……。

こんな言葉でときめいちゃダメ。


今は、壮吾を求めちゃダメなんだ。


ダメなんだよ……。


「こんなに好きなのに、どうして不安になるんだ」


ダメなんだってば。


壮吾にグイッと腕を引かれて、大きな腕に抱かれた。


厚い胸板にギュッと押しつけられる。



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