しあわせ色の恋~想いよ、永遠に~
「他の男の言うことに惑わされるなよ。ただでさえ、最近おまえがレオに付きっきりモヤモヤしてたのに」
「……え?」
「え? じゃねーよ。知ってる? 俺、男なの。レオだからっつっても、ヤキモチやくだろ」
さらに、胸に顔を押し付けられる。
「どんだけ想えば気が済むんだよ」
……壮吾。
信じていいの?
私、単純だから、今の言葉、全部そのまま信じちゃうよ。
それでいいんだね?
「ごめんなさい……」
「わかればいいんだよ」
私は、壮吾の背中に腕を回し、ギュッときつく抱きついた。
思ったよりも壮吾の体は大きくて、私の腕は壮吾の体に回りきらなかった。
そんな事にでさえ、高鳴る鼓動。
やっぱり、私は壮吾が死ぬほど好きなんだ。
「泣きやんだ?」
コクンと頷く。
「んじゃ、仲直り」
そう言った壮吾は、わから体を離し、代わりに唇を近付けてきた。
たくさんの車が行き交っている、橋の上。
何のためらいもなく、わ達は唇を合わせた。
誰に見られていようが関係ない。
観覧車の中のキスよりも、長く、そして、意味のあるものだった。
壮吾から離れたくないし、壮吾を、手放したくない。
だって、こんなに好きなんだから...…。