しあわせ色の恋~想いよ、永遠に~
こんな事で張り合う私達は、まだまだ子供だ。
でも、まあ。
最初から、お酒なんて飲む気はなかったんだけど。
壮吾の言う通り、私、本気で潰れそうだから。
「美羽ちゃん、何してんの。早くこっちに来いよ〜」
「美羽〜。 裸足でおいで。気持ちいいよ〜」
相変わらず賑やかな兄妹。
波打ち際で二人でじゃれ合っていた。
『ったく、あいつらは』と、呆れながらもお尻を上げる壮吾。
両手にはコウ先輩の分のお酒も持っていて。
だけど、私の隣で立ち上がった瞬間、ピタリと動きを止めた。
暗闇のせいで表情は見えない。
「あいつに酒を飲ますのはいいけど、これ以上テンションおかしくなったら相手できねー」
ああ……。
それで、躊躇ってるわけね。
「大丈夫だよ。コウ先輩には日和という保護者がいるから」
「だよな」
『おーい、はしゃぎ過ぎだろ。ったくガキじゃねーんだからよー』と、壮吾が砂浜を歩いて行く。
一定のリズムで奏でられている波の音。
寄せては引いて、引いては寄せて。
その音に混ざって、壮吾の靴底からギュッギュッと、砂の鳴く音が聞こえた。