しあわせ色の恋~想いよ、永遠に~
目を閉じて、その音を楽しむ。
まるで、音楽ホールにでもいるような感覚だ。
夜ということもあって車の数も少ないし、ラッキーなことに、あたしたち以外に人の姿もなかった。
波の音と、砂の鳴く音と、壮吾達の笑い声。
私には、オーケストラが名曲を演奏しているように感じた。
その時、ふと感じた気配。
目を開け隣を振り向くと、そこにはレオくんが座っていた。
暗闇に、うっすらと浮かぶレオくんの横顔。
やっぱり、レオくんの横顔は涼しい。
こんなに蒸し暑いのに、レオくんを見ていると、暑さなんて吹っ飛んでしまう。
なんだか、風鈴みたいだ。
「レオくんは行かないの?」
レオくんは無言で後ろに両手をついて、体をのけ反らせた。
相変わらず、質問には答えてくれない。
だけど、私の隣に普通に腰掛けてくれたことが、何だかくすぐったくて、嬉しくなった。