しあわせ色の恋~想いよ、永遠に~
「あのバカ兄貴と柊先輩のせいでね。ま、あとレオくんもかな」
日和が肩を落とした直後、誘導していた先生がくるりと振り返った。
「この渡り廊下を渡った向こうは3年生の校舎になります。図書室や音楽室もこの校舎ですからね」
先生の案内で廊下を渡る。
「あの3人、何気にキレイな顔立ちをしてるでしょ?」
……確かに。
「3人いつも一緒にいるからさ、目立つのよ。まぁ、中学校の頃からあの頭の色だし?んで、“コウの妹”だって事で、3人目当ての子が色んな事を私に聞いてくるの」
肩をすくめた日和はため息をついて、
「高校は違うとこにって思ってたんだけど。私の頭じゃ行ける高校がなくて」
と、まるで洋画の俳優のように頭を左右に振った。