しあわせ色の恋~想いよ、永遠に~
確かに、3人ともすごくモテそうだった。
というか、あれはモテるに決まってる。
人並みはずれた端正な顔立ちの柊先輩に。
お調子者なのに見とれてしまうコウ先輩。
そして、無口だけど憎めないレオくんは、とても綺麗な顔立ちだった。
3人ともそれぞれ違うけど、昨日見て思ったのは、3人の周りだけが、キラキラと輝いていたって事。
「まぁ、ちょっとくらいなら3人の情報をあげてもいいかなって思うんだけど、毎日毎日キャーキャー来られると、正直疲れるのよね。そんなに知りたいなら、自分で直接聞けばいいのに」
日和は、キレイな顔して毒舌だ。
3人のファンにかなり酷い目にあったのか、日和は、ぶるっと体を震わせると両腕をさすり始めた。
3人の中学時代……か。
昨日、先輩達が教室に来ただけであの空気の変わりようだ。
一目惚れとまではいかなくても、先輩2人に好意を持ち始めた人達はいると思う。
それと、レオくんにも。
私も、その中の一人だって言える。
ほんの少しだけど3人に興味を持ったから。
これだけ人気があれば、きっと彼女、とかいるよね。