しあわせ色の恋~想いよ、永遠に~
鞄の横ポケットから、床に落ちたスケジュール帳。
前に、駐輪場で落ちたもの。
「ごめん。 壮吾、またこれ落ちた」
わが床にかがんでそれを拾い上げると、スケジュール帳の中から、一枚の紙がパラリと風に舞った。
――…。
あの日と同じように、壮吾が慌てる。
私の手からスケジュール帳を奪い取って、床に落ちた紙……写真を、スケジュール帳に挟み込んだ。
壮吾……。
もう、遅いよ。
見ちゃったから。
その女の人は誰?
もしかして……