しあわせ色の恋~想いよ、永遠に~
......!!
どうして……?
「あんた、よくそんなヒールで走れんな」
私のうしろで、呼吸の乱れる、レオくんの声。
サラリと風が吹き、蝉が羽を震わせ、木から木へと飛び移った。
ぴたりと止まった私の涙。
けれど、振り返ることはできなかった。
レオくんが足を動かすたびに、アスファルトの上で砂が鳴く。
ジャリ、ジャリ、ジャリ。
ジャリ……。
わの狭い視界に、レオくんのスニーカー。
「立てよ」
差し伸べてほしかったのは、その手じゃない。
どうして、追いかけて来てくれないの?
壮吾……