しあわせ色の恋~想いよ、永遠に~
「すごい。 詳しんだね」
私がほほ笑みを向けると、またレオくんの瞳が私をとらえた。
「母親が、花屋だったから」
「……え?」
「ガキの頃、教えてもらった」
ふと浮かんだのは、あの時のレオくんの表情。
花屋の前で、切なく、花を眺めていて。
“花図鑑”を、膝に広げたままうたた寝をしていたレオくん……。
レオくん……。
あの時、お母さんのことを、思い出していたの?
あの、辛い過去を?
「人を信じられなくなるってさ、結構しんどいもんだよ。本当は、壮吾達と笑いたいのに、笑えなくて。思い切り騒ぎたいのに、騒げなくて」
「………」
「あんたには、そんな経験、してほしくない。もちろん壮吾にも」
レオくん……。
「だからさ、贈るよ、あんたに」