しあわせ色の恋~想いよ、永遠に~


壮吾が私の彼氏になってくれた時は、“彼氏”だってことに慣れなきゃって必死だったのに。


今では、“壮吾と別れた”。

このことを、忘れちゃダメ。


そう、自分に言い聞かせるようになってる。


悲しい……。

辛い……。

痛い……。



チラリと、レオくんと目が合った。


“大丈夫”


もう笑みは消えているけれど、目が、そう言ってくれてるように感じた。


日和の驚きがおさまらないのもわかる。


レオくんは、もう前のレオくんじゃない。


レオくんも、必死に前進している。


過去に負けないように。

気持ちに負けないように。


私も、昨日までの私じゃない。


一日一日、どんなに辛くても、前進して行かなくちゃ。




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