しあわせ色の恋~想いよ、永遠に~
ああー。
それにしても、暑い。
しかも私、汗臭い……。最悪……。
「焼きそば2つ」
「はーい。 ありがとうござ――」
首から垂れる汗を拭ったその時。
私の視界に映ったのは、久しぶりに正面から見る、大好きな顔。
――壮、吾。
手がだらんと落ちて、周りの賑やかさが遠ざかって行った。
私の目に映っているのは、壮吾の姿だけで。
太陽の光に、白いシャツが輝いていて。
金髪が、風に揺れていて。
「ふ、ふたつ、ですね」
ぎこちなく笑って、鉄板の野菜とお肉を炒める。
手元に集中しようと思っても、視界の隅に映る壮吾の制服が、私の思考を停止させた。
それでも、今まで何十個と焼きそばを作ってきた私の体は、その動きだけをしっかり覚えていて。
頭は動いていないのに、勝手に、手だけは動いてくれた。
「元気に、してた?」
久しぶりに聞く、壮吾の低い声。
私の大好きな、壮吾の声。