しあわせ色の恋~想いよ、永遠に~
うん? と、レオくんが眉を上げる。
「お母さんと、レオくん。目とか、鼻とか、口元とか。びっくりするくらいそっくり」
私が言うと、レオくんはまたほほ笑んだ。
しばらくお母さんを見下ろしたあと、
「やっぱり、無理してたのかな」
おもむろに、レオくんが口を開いた。
「1人で、生活して。無理して働いてたのかな」
白い布団を肩までかぶせてあげて、切なそうに、静かな声を出した。
「もっと早く、こうしてればよかった」
「……え?」
「つまらない意地張ってないで、もっと早く俺が会いに行ってれば、母さんの重荷は半分で済んだのかもしれない」
俺の方が、サル以下のバカだった。
と、言葉を続けた。