しあわせ色の恋~想いよ、永遠に~
「え?」
「高校生活くらい、静かに過ごしたいのよ。美羽がどちらかの彼女になってくれるだけで、少しは違うと思うの。ねっ、お願い!!」
「そ、そんな事言われても……」
私の目の前で両手を合わせる日和。
必死に拝まれる私は、苦笑するしかない。
どちらかの彼女って……。
拝まれて簡単になれるものじゃないでしょ。
望みを捨てるわけじゃないけど、あの美形の二人に、私は釣り合わない。
それに……。
私の心臓、ちょっと変なんだ。