しあわせ色の恋~想いよ、永遠に~


「そういえば、美羽はどっち?レオくん? それとも、柊先輩?」

「えっ!?」


突然の質問に、私の声は最高に裏返った。ついでに、椅子からお尻がずれ落ちる。


「な、何で?」


瞬きが多くなるのを必死に抑え、唾を飲み込む。


「昨日、あのバカ兄貴のせいで聞きそびれちゃったから」


そう言う日和は、すごく楽しそうだ。


キレイな顔が、ニヤけて不気味に崩れている。


「わ、私は、別にそんなんじゃ」


顔の前で、両手をブンブンと振る私に、


「もうバレてんだから、白状しちゃいなよ。ついでに、少しでも惹かれたなら、本気になって」


と、グンと身を乗り出してきた。



< 44 / 400 >

この作品をシェア

pagetop