しあわせ色の恋~想いよ、永遠に~
「そういえば、美羽はどっち?レオくん? それとも、柊先輩?」
「えっ!?」
突然の質問に、私の声は最高に裏返った。ついでに、椅子からお尻がずれ落ちる。
「な、何で?」
瞬きが多くなるのを必死に抑え、唾を飲み込む。
「昨日、あのバカ兄貴のせいで聞きそびれちゃったから」
そう言う日和は、すごく楽しそうだ。
キレイな顔が、ニヤけて不気味に崩れている。
「わ、私は、別にそんなんじゃ」
顔の前で、両手をブンブンと振る私に、
「もうバレてんだから、白状しちゃいなよ。ついでに、少しでも惹かれたなら、本気になって」
と、グンと身を乗り出してきた。