しあわせ色の恋~想いよ、永遠に~
静かになった部屋で、それぞれの表情をうかがうように上目遣いで息をのんだ。
幼いころから一緒にいるこの3人は、レオくんの事をよく知っている。
表情がひどく落ち込んでいて。
だけど、それを理解出来ない私。
ちょっと距離を感じて悲しくなる。
『あいつの事、頼む』
『高校くらいは楽しく過ごそうよ』
『そういう同情みたいなのってイライラするんだよね』
また、私の頭をぐるぐると回り出した。
普段は明るい柊先輩のあの時の神妙な面持ちが、瞼の裏に張り付いて離れない。
『レオくんに、何があったの?』
喉まで出かけた言葉を、飲み込んだ。
他人の私は、無理に入り込んじゃいけない。
そう、直感で思ったから。