しあわせ色の恋~想いよ、永遠に~


『俺ら、付き合ってみる?』


それはほんの一瞬の出来事で。

先輩の声は、はかなげに瞬く星のように小さかった。



あの後、先輩は私を家まで送ってくれたんだ。

ずっと手を握ってくれてて。

何度も優しい微笑みを向けてくれて。


“また明日な”

って、手を振って別れた。


ずっと憧れていたことが現実になって。


あれは夢だったんじゃないかって、不安になった。


それを確かめる為に気合いを入れて来たのに



「あ〜! 柊先輩が休みじゃなかったら、ちょっといじってやろうと思ったのに〜!!」




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