しあわせ色の恋~想いよ、永遠に~


柊先輩の家は、日和の家の近くらしい。


日和の家の前にある公園で待ち合わせをして、一緒に向かう事にした。


空はもう茜色に染まり始めている。


この時間帯の空は、あまり好きじゃない。


とてもきれいな色だけど、これから暗くなっていくことを考えると寂しさが襲ってくるから。


だから私は、いつも楽しい事を考えながら歩くことにしているの。


たとえば。

柊先輩と付き合う事が出来て、これからどんな幸せが待っているんだろうとか。


日和やコウ先輩と、もっともっと仲良くなりたいなとか。


レオくんの心を、少しでも開けたらいいな。

レオくんの笑顔って、どんな感じなんだろうなとか。


今日はそんな事を考えていた。



ふと前を見ると、見慣れた人物を発見。


その瞬間、私の足が地面に張り付いた。




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