しあわせ色の恋~想いよ、永遠に~
「レオ……くん?」
徐々に夕日が沈んでいく中、そこに佇んでいたのはレオくんだった。
商店街のおしゃれな花屋の前。
外に並べられている色鮮やかな花を、じっと眺めていた。
私が呼んだ声は、レオくんには届かなかったのだろう。
もう一度レオくんの名前を呼びたかったけれど、私には、呼べなかった。
花を眺めるレオくんの表情が、とても哀しげだったから。
沈む夕日のせいで余計哀しく見えて。
私服姿のレオくんの横顔を見ているだけで、声がかけられなかった。