Last Sound
それからいろんなところを巡り、
楽のクラスの模擬店でたこ焼き食ったり、
朝陽のクラスでダーツやったり、
美雪のクラスでボーリングやったりと、
学際を十分に満喫した。
そしてあっという間にやってきた俺たちの出番。
俺たちの前はブレイクダンス。
カッコイイなー…
なんて考える余裕もないくらい、俺たちはテンパっていた。
「…おーっす!
みんな、元気にしてた?」
ガッチガチの俺たちのところへ陽気な声が届く。
「あ!お兄ちゃん!」
美雪が叫ぶ。
え?!バード先輩?!
ホントに来てくれたのか?!
「有給休暇使っちゃったー!」
ってそこ!あはっ、って笑うところじゃないですよ!
「エトーに緊張してるアイツらのこと、解せって言われたから特別なまじない、教えてやるよ」
特別なまじない…?
「いいか?
バンドってもんは見せ物だ。
だけどな?自分たちを見失ったら意味がないんだ。
だから、全員、1曲目を始める前、目を閉じて3回深呼吸しろ。
そんで、目開けた瞬間にとびきりの笑顔で全員、笑うんだ。
そうすれば、いつも以上の演奏が、絶対にできる」