Last Sound
美雪が泣きそうに瞳いっぱいに涙をためて笑っていた。
泣いてんだか、笑ってんだかよく分からない表情だけど。
でも、嬉しいんだよな。
俺も今、泣きそうなんだよ。
お前の声が、今学校中に響いてる。
そのことが、どうしようもなく嬉しい。
だってさ、お前の声は本当にキレイだから。
こうして、みんなに聞いてもらえる機会ができて、俺は嬉しいよ。
もし、あのとき。
美雪がこのバンドに入りたい、そう言わなかったら。
きっと、俺たちのバンドはピースが足りないままだったと思う。
だから本当にお前には感謝してるよ。
先輩だらけなのに入りたい、そう勇気を持って言ってくれたこと。