TREASURE ~たったひとつの宝もの~
「まぁ、ちーだし仕方ないよ。

今から、私の王子様の山本君を知ってもらうために説明するね♡」

「はーぃ!!」

「山本君っていうのは同じ学年で、隣のクラスなんだよ☆

テニス部で一番うまいんだよ!!

スマッシュ決めてるとこ一回見てごらん??

本気で死ぬから!!

で、あたりまえのようにすんごいモテるの!!

それで女の子にも優しいの・・・♡

まさに、女の子の理想の王子様!!」

あ、もしかしてその人って・・・

「山本君って結構明るめの茶髪の人?

制服の下に、いつも赤いの着てる人??」

「そうそう!!

知ってるじゃない、ちー☆」

・・・私、あの人あんまり好きじゃないんだよね~

なんか、ものすごく軽そうで。

話したことないのに失礼だけどさ。

こないだ、いきなりメアド聞かれたんだもん。

ビックリしちゃったよ・・・
< 25 / 27 >

この作品をシェア

pagetop