シャーペンと君とあたし
深緑色をした黒板の前に立つ背の高い担任は、列の後ろから2番目の席に座るあたしの位置からもよく見えて
「う…っ」
どす黒いオーラに息を呑まずにはいられなかった。
こ、こわい。この担任ちょー怖い…っ
眉を深く深く寄せいて、今すぐにでも舌打ちしそーだ。
威圧感が、ハンパない…!!
頭を下げずにはいられないほど。
「…………ん?」
でも、担任の視線から逃れたことで、少しずつ冷静になっていくあたしの思考
…あれ?あ、れ…?
なんか…おかしくない?
─…うるさくしてたの、あたしだっけ…?!