シャーペンと君とあたし



「なんでお前が謝ってんの?」


…………っ!!


「そうだよっ!!なんであたしが謝ってんのさ!?」



右隣から聴こえてきた正論に後押しされ、ハッと気付いた。



うるさくしたのは、ヘラ男だ…!!


叫んで大声出してうるさくしたのは左隣にいるオレンジ頭。なのになんであたしが悪いみたいになってんのさ?!



『ちょっと!!訂正してよ!』


の意を込めて、真犯人であるヘラ男を見たのに



「ぷっ!キミうけるんだけど〜ぉ!!まじ最高じゃねぇ?」



吹き出される始末。





おまけに


「や、ただのバカだろ」


なぁんていらない突っ込みが、右耳に飛び込んできた。



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